いざ、農協へ。 就農記5

ネギを作ることに決めました。

借りる土地の目途がたちました。

他に足りないものは・・・?

技術指導、資材を揃える、出荷先の確保等々です。

それらを総合的に取り扱っているところ、といえば。

皆さんご存じ、農協さんでしょう~~!!

JA遠州中央 園芸指導課というところに電話で問い合わせたところ、ネギ担当の方(ここ磐田はネギの名産地なので、ネギ専門の担当の方がいらっしゃるのです)が直接会ってお話してくださるとのこと。


「ネギを作りたいのです。」と、話を切り出すと、まず、第一声は

「ありがとうございます。」

と、意外なお言葉でした。
我々が農協の優良顧客になった瞬間でした。

担当者の方は、ネギ栽培の基本的なこと、市内のネギの栽培状況、栽培に必要な経費や揃えなくてはいけない農機具、見込収益、出荷方法の選択肢等々・・・
本当にド素人の私たちに一から十までとてもわかりやすく説明してくださいました。

素人の質問にも嫌がらずに丁寧に対応してくださいました。

そして、この地域でネギを栽培~出荷するにあたって、以下のことをお願いしたい、とのことでした。

1 地域の部農会に入ること(農業用水を使用するのでその許可を得るため)

2 白ネギ部会に入ること(部会に入らないと、機械での苗植えや市場出荷ができないそうです)

3 農協の組合員になること


1、2はわかりやすいのですが、3の組合員っていったいどうやったらなれるのかな?と思いましたが、単純に、農協に口座を開いてください、ということでした。
そして、このあたりでは「経済」と俗にいわれている、口座自動引落を申し込んでください、とのこと。

その「経済」が優良顧客への大きな一歩でして、
会計用語では「買掛」というんでしょうか?それが簡単にできてしまうのです。

例えば、農協さんに苗など注文するときに、電話口で名前を言って注文すると、「はいね~」とすぐに準備してくださいます。苗代の引落は「経済」を使って、半年後に口座から引き落とされる、という感じです。

細かな資材代などはすぐに引き落とされるのですが、大物は買掛で、数ヵ月後に引き落とされるようになっているみたいです。

農協の窓口どこでも名前と電話番号を伝えれば、農薬でも肥料でも口座引落で買えてしまうので、何でもそこそこのお値段なのですが、「経済」でどんどん買ってしまうんですね~。

「経済」のことはさておき、

今現在5月末で、23年度、今から始めて間に合う品種は「春ネギ」になるそうです。

これから、土づくり(元肥や石灰の投入)、定植(苗を植える)、管理、出荷までの線引きの資料をいただき、早速今年度の栽培をスタートさせることができそうです。

また、心強いのは園芸指導課や事業所のほうで、技術指導をしてくださるそうです。

ここへきて、トントン拍子で急展開となりました!!
いよいよおネギ栽培、はじまるぞ~~!

ちなみに、園芸指導課の方はネギに「お」をつけて、「おネギ」と言います。

なので、わたしたちも担当者の方々のネギを愛する気持ちを見習って、「おネギ」と言うことにしました。

遂に土地貸してもらったど。 就農記4

土地についての相談は、農業委員さんへ。

それでは、早速地域有力者のお隣のIさんのところへ。

実はこれがある意味イチバン怖い・・・。

役所の人にいくら不審がられてもお怒りをかっても全然平気ですが、ご近所さんはこれからもずっとお付き合いがあるわけで、絶対に失礼があってはなりません。

いつもはもちろんとっても優しくしてもらってますが、農業始めるなんてとっぴょうしもないことを言いだすと、先方もビックリされることでしょう。

いかに我々の思いをちゃんと伝えられるか?
ドキドキ、ドキドキ。

彼女のお父さんに結婚の許しを得に行く心境です(経験はありませんが)。

奥さまに事前に根回しはしてあってのですが、腕組みをして待っておられる当主はやはり、娘の彼氏を待ち受けるお父様のよう(しつこいようですが、そういった経験はありません)。

緊張のし通しでしたが、どうにかお話させてもらううちにわたしたちの熱意が伝わり、心当たりのある土地をいくつか紹介してくださいました。そして、そのうちのひとつである同じ地区の方の土地を貸していただけることになったのでした。

ちなみに、借用料は無料(タダ)です。

タダほど安いものはないとはよくいったもので、きちんと管理して立派なおネギを育てなければ、と身が引き締まる思いです。

これからは、Iさんのお宅へは足を向けて寝られません。

どうやったら農家になれますか? 就農記3

白ネギを作ろうと決めたわたしたちですが、いかんせん土地が無い。

聞くところによると、市で耕作放棄地(長年耕作されておらず、荒れている土地)を管理しているので、それを無料に近い値段で借りられるかもしれない!

と、いうことでお次は市役所の農林水産課に行ってまいりました。


結果からいいますと・・・


貸してもらえませんでしたっっ(涙)


まず、耕作放棄地は農家さんにしか、貸してないそうです。

でもでもっ、わたしたちもこれから農家になろうとしてるからいいんじゃないの?

そもそも、農家ってナニ?


以下ウィキペディア様からの引用

日本では農家の定義は以下の通りである。
1. 耕地面積が10a(1000m²)以上の個人世帯、
2. 耕地面積が10a未満の時は、年間農産物販売金額が15万円以上の個人世帯


というわけで、10a以上のご先祖代々の農地をもっていないと、基本的に農家とはいわないみたいです。

だけど、新しく始める人ってどうするんだろう?

市役所の担当者の方々は私たちが本当に素人なので、まず一年間以上の研修等で農作業経験を積んで、その後で農業計画書を出してください、とのことでした。

経験もなく、指導者もいないのに、いきなり耕作放棄地を借りて、この人たちには手に負えないだろう、というのが市の見解のようです。


ゴモットモ!!


しかし、こらえ性のないわたしは、すぐに今期から自分でネギ栽培を始めたいわけで、一年間人さまの畑で働くという選択肢はどうしても受け入れ難いのでした。


さらに、農地は借りたり売買をする場合、農業委員会(市と各自治体から選出された委員の方で構成されていて、農地転用や売買の許可を出す権限がある)の審査が必要らしいです。


農業委員?どこかで、聞いたことある気が・・・。

Iさんって農業委員じゃなかったっけ?

最近知ったのですが、お隣に住む普段からすごくお世話になっている方がどうやら農業委員さんらしいのです。

「お隣のIさんは農業委員さんみたいなんですが、その方にも相談してみたほうがよいですかね~?」
と、しらこくお名前を出してみたところ、

え?農業委員のIさんとお知り合いですか?お隣に住んでる?

ははーっm(__)m 

Iさんのような方に指導してもらえるなら、それは安心ですよ!!!だいじょうぶ、だいじょうぶ!


手のひらを返すとはこういうことをいうんだろうなぁ。
農業委員さんというのは、この業界ではとってもエライ方みたいです。

土地についてもIさんの口コミなどで、紹介してもらったら?とのこと。


つまり、農地は、地元の有力者の紹介で、もぐりで借りればいいみたいデス。

何作る? 就農記2

農業始めよう!と思い立ったはよいのですが、まず何から始めたらよいのでしょう?

土地探し?もちろん土地はもっていないので、探さなければいけません。

でも、どういう土地を借りられるのか、いきなり広い土地を借りて手に負えるのか、そして、何を作るかも決めていないので、作物にあった土地を借りるには、先ず何を作るか決めないと・・・。全く素人なので、やっぱり研修とか受けたほうがよいのかな・・・。

とりあえず、

「新規就農チャレンジ体験」「新規就農者相談」等々HPでうたっている静岡県の農業振興課というところに相談に行ってみました。

農業振興課では、農業研修や新規就農者向けのセミナーを開催しているようでしたが、今すぐ申し込みできるものはというと・・・。

農家さん宅に泊り込みで月10万円もらって研修(キャベツ・とうもろこし) 一年間
いちごのハウス栽培開業支援

の2つでした。中でもイチオシはいちご栽培とのことですが、よくよく話を聞くと、
ハウス+水耕栽培の設備投資に2,000万円かかるそうで、融資はできます、とのこと。

・・・・に、にせんまんえん??

聞き間違いではないようです。

新規就農で、一年目から栽培が上手くいき無事出荷できるかどうかわからない農家に2千万円貸してくれるはいいが、その後どうするんだろう・・・?もし出荷できたとしても何年くらいで完済できるのか・・・?

と、ドン引きの私たちでしたが、担当者の方は

新規就農=ある程度投資が必要=融資は任せてください! と自信満々のご様子。

いきなり大きく腰がひけてしまったわけですが、貴重な情報もゲットしました。

それは、各作物の原単位。
原単位=製品の一定量を生産するのに必要な各生産要素(原料・動力・労働力など)の量。
つまり、ひとつの作物を10a栽培するときに、どれだけ経費や労働時間がかかり、どれだけ利益が出ますよ、という目安です。

静岡県の場合は、

白ネギ 年間所要労働時間 100時間
    粗利益      100万円
    期待所得      30万円

これで時給換算すると、3,000円となります。

県担当者様オススメのイチゴはというと、

    年間所要労働時間 1,500時間
    粗利益        400万円
    期待所得       160万円

時給1,066円となります。

その他いろいろな作物がありますが、一番時給が高いのは、どうやら白ネギのようです。

元々、白ネギをつくりたいなァーと思っていた私たちなので、この資料で白ネギ栽培に気持ちが大きく傾いたのでした。

保健所にいってきました

加工品をつくる建屋について、西部健康福祉センターというところに行ってきました。いわゆる保健所です。
磐田市の中遠総合庁舎という建物の中にあります。
↓↓↓
中遠州総合庁舎

ラー油づくりで先日電話相談したところ、一度図面をもって相談にきてくださいとのこと。
ラー油づくりに関する過去の記事


何でもラー油をつくるには「食用油脂製造業」、その他のお惣菜をつくるには「そうざい製造業」という許可が必要だそう。

ラー油はもちろん作りたいけど、その他の惣菜もつくってみたいものがたくさんあります。
切り落とす青い葉っぱ以外にも、曲がり、細すぎ、葉っぱが途中で折れてしまった等々で、出荷規格に合わずにやむなく処分してしまうおネギって、結構出るのです。

しかしっ、

ラー油製造=「食用油脂製造業」 製造室、容器包装充填室 の2部屋が必要

惣菜づくり =「そうざい製造業」 製造室 の1部屋のみ必要

なのですが、この2つの製造室は共用できないそうで、両方の許可を取るには、計3部屋必要とのこと・・・。

素人考えでは、2つの製造室にそれぞれ必要な設備(シンク、手洗い場、調理台、換気扇など)はほぼ一緒なので、1つあればよさそうな気がするんですが・・・。

何故?

理由:種類の異なる食品を扱うと万一食中毒が発生したときにどちらが原因で発生したか調べにくくなる、また異なる材料同士だと菌の広がり方がとても早くなることがある。

ほーう、なるほど。

でも、我々は個人事業なので、製造量はほんの少し、なんとか兼用できませんかね~?

前例が無いからダメです!

ははーーっ m(__)m

何でも飲食店とそうざい製造業の場合は設備を共用して2つの許可を取ることが多いそうなのですが、食用油脂製造業との共用は県内にも例がないそうです。


ここで情報を一旦整理しますと、


・今建設中の建屋は狭く、3部屋に仕切ることは難しそう。

・食用油脂製造業の方は床面から1.5Mまでの壁はコンクリートまたはステンレスが基本だが、基礎をもうつくちゃったので、これから変更するのはちと難しい。

・そうざい業は一度許可をもらうと、漬物や餃子など様々な惣菜をつくることが可能だが、食用油脂のほうはラー油くらいしか作れそうにない。

・ラー油一本で勝負するより、いろいろなお惣菜づくりを試せたほうがいいじゃんね!?


というわけで、建設中の建屋は「そうざい製造業」用にしよう!


と、あっさり切り替えることにしました。

もちろんラー油づくりを諦めたわけではありません。次の建屋(手作りなんで、何年後にできるかわからんが)完成までに、研究をつづけるつもり。

実は、瓶のサンプルなど取り寄せて、試作品をちょこちょこと作ってたんですが、この「ねぎラー油」が世に出るのは、ちょっと先の夢になったのでした。


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半農半X  就農記1

「半農半X」という言葉が数年前に流行りました。
農業+何かをしながら、悠々自適の田舎暮らしをするライフスタイルのことです。

わたしはそういうのにすごーく、すごーく憧れています。
お勤めでストレスだらけの日々より、土いじりのほうが人間らしく暮らせることでしょう。

ただ、テレビの特集なんかで見ると、ふうつの人が脱サラして成功している例は少ない、と感じます。
元IT企業エンジニアの脱サラ農家は就農一年目で純利益35万円、というリアルな例も紹介されていました。
成功している方ももちろんいらっしゃいますが、その方たち、何といってもキャラが濃いんですよね。
人を巻き込むのがうんと得意とか、芸術家とか。

うちみたいな普通の一家がひっそりと農業やって、暮らしていけるのでしょうか?

やってみたいなー、でもなー、ご近所さん(ほとんどみな農家)に何と思われるかしら、親戚から何と言われるかしら、本当にできるのかな、でも、いつかやってみたいなー。

と数年間心の中で葛藤を続けましたが、やっぱり、どおーしても、やってみたい・・・。

やっちゃう?

やってみないとできるか、できないかわからないもんね。

本当にやっちゃう?

とりあえず、やっちゃおう!

となり、23年春、遂に就農への道がスターとしたのでした。

やはり年々溜まる仕事のストレスもこの転機の引き金になっていると思います。

ただの現実逃避?いえいえ、まだ始まったばかり、これからたくさんの楽しいことが待っているはず!



ラー油づくりの野望

おネギの調整作業(出荷用に葉・根を切り落とし、皮を剥ぐこと)では、捨ててしまう部分がたくさん出て、非常にモッタイナイ!!特に立派な青い葉の部分がバッサリと・・・。

これは、どげんかせんといかん!ということで、青葉の部分を使って何かできないか、と色々考えた末、「ねぎラー油」を思いつきました。そうです、ネギの風味をうつしたラー油です。

いけると思いませんか??

そこで、どうやったら加工品の製造・販売の許可がとれるか、保健所に問い合わせてみました。

すると、ラー油をつくるには「食用油脂製造業」という資格が必要だそうです。

家庭のキッチンとは別に製造室と容器取扱充填室という2部屋を用意してくださいとのこと。

・・・・。

もしかして、ここでできるんじゃない? ↓↓↓

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今ちょうど 「ランドリースペース 兼 囲炉裏部屋 兼 ねぎの調整作業小屋」をととちゃんがDIYで建設中なのです。元々2間に分けようとしているので、これはラー油製造室&充填室も兼ねられるのでは!?

ととに相談すると、検討の余地はまだ十分あるそうです。

これは、期待できるかもしれません。フフフ。

24年度始動!

今日は浅羽堆肥さんにやってきました。

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ここで、畑に入れる元肥(牛糞)を分けてもらいます。


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ブルドーザーでガガーっと

こんな感じで軽トラに山盛り積んでくれます。

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ドドーン!

これでたったの2,000円です!!

この軽トラ2杯分の堆肥と、苦土石灰を、

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撒くべし、撒くべし。

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HONDAくんでうちます。(うちは乗用式トラクターをまだ持ってません)

小さいHONDA君ですが、なかなか良い仕事をしてくれます。

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しっかり土を巻き上げ、耕してくれています。

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うつべし。うつべし。

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5a分の元肥入れが無事完了しました。

HONDA君ありがとう!!

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牛さんもありがとうございましたm(__)m

今年の畑

昨年23年度は近所の方にお借りした5aの畑で初めて春ネギを栽培しました。
GWには収穫が終わりまして、今はこのとおり綺麗に耕してあります。(トラクターをもっていない私たちはお隣の農家さんに頼んで耕してもらっています・・)

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この土地はお借りする前は数年間何も栽培しておらず、草地のような状態になっていましたので、昨年は生えてくる草と格闘しつづけることになりました。
しかし、2年目ともなると愛着がわいてきます。今年も立派なおネギを育つといいな。


そして、こちらは・・

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今年新たに借りた畑です。10aくらいかな。

今年はこちらで秋冬ネギを栽培する予定です。

定植まであと僅か、楽しみです♪

ねぎブログ

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2011年に新規就農しておネギの栽培をはじめ、日々の作業の記録を綴らなければ!と思いつつ、いつも3日ボウズ・・・。というわけで、ブログを公開してちょっとでも多くの方に見てもらえば、続くのではないか・・・と、ブログ依存作戦を開始しました。とりあえず3カ月続いたら、友達にも「ねぎブログ始めたよ~」とお知らせしようと思っております。

と、決意した矢先から、画像の挿入だけで既に四苦八苦(汗”)本当に続くかな・・・。