一年を振り返って。 就農記 最終回

23年度のことを回想しながら簡単に新規就農の経緯を紹介するつもりではじめた就農記ですが、あれやこれや、色々なことを思い出して、何でもかんでもつらつらと書いているうちに、気づけばこの最終回を入れて、全22回。
改めて振り返ってみると、簡単に紹介、とはいかないくらい様々なことがあったようです。

元々家庭菜園の経験くらいしか農体験がないわたしたちでしたが、研修も受けずに、とりあえず、「つくってみる」ということから始めました。

習うより、慣れろの方式です。

1年間でたくさんの失敗をしたおかげで、身をもってわかったことがたくさんありました。
おネギ栽培そのものについては、もちろん0から勉強です。
そして、今までのサラリーマンやパートの経験と違って、働いたぶんだけ会社からお給料をもらえるというわけではありません。
農家になる=個人事業主になる、という点でも初めて経験することばかりでした。

「農家」と一口に言っても、専業・兼業、農業法人、直販などいろいろな経営スタイルがあります。

我が家はいったいどんな農家になりたいのでしょうか。
その方向性もこの一年でなんとなく見えてきました。

転職活動をするときに、自分自身の棚卸をしなさい、とよくいわれます。

また、本当にやりたいことは何か、と考えるときに「やりたくないこと」を先に挙げていく、という方法があるそうです。

うちの場合は・・・。


人は雇いたくない
×農業法人、NPO
〇家族経営

接客は苦手
×観光農園、グリーンツーリズム
〇市場出荷、委託販売、ネット直売

大規模経営はしたくない
×無理な作付面積の拡大
〇手の行き届く範囲の量を丁寧につくる

専業でやりたいけど補助金はあてにしたくない(つまり貧乏はいや)
×農協の市場出荷のみ
〇消費者または小売業者に直売、加工品の販売



こうして挙げてみれば、あれも嫌、これも嫌ということが多くて、超ワガママですね(汗)。

でも、そこは個人事業ですから、自分の好きなようにやってよいわけです。

逆に、他の人が嫌だと思うことでも自分は好きでやっている、ということもあるかもしれません。暑い時期、寒い時期の作業とかね。

でも、やらされている感がないので、ノーストレス。

素晴らしい。

24年度以降は徐々に直売の割合を増やしていきたい。
ネット直販の準備や販売先の小売店の開拓等もすすめていきます。
6次産業にも乗り出したい。

忙しいな~。

もちろんそのためには、よいおネギをつくる、というのが大前提ですが・・・。

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皆さま今後ともよろしくお願しますm(__)m



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23年度、気になるお金のこと。 就農記21

全ての出荷が終わりました。

市場出荷は271箱(3kg/箱)。
5aで目標400箱と最初に言われていましたが、1/3ねぎボウズを出してしまいました(涙)。

はたして、気になる収支はどうだったのでしょう???

23年度作付面積  春ネギ 5a

<支出>
肥料  24,546円
農薬  46,993円 ※半分くらい残っていて来年度も使える
農機  軽トラ(中古) 390,000円 ねぎ管理機(新品) 303,240円
出荷用資材 約24,000円
その他経費(小農具・部会費や軍手などの雑費)約100,000円
※初年度なので細々としたものを全て揃えているのでやや高め。

<収入>
白ネギ 農協出荷 242,350円 (271箱分 出荷手数料控除済)
白ネギ直売所出荷  14,013円

農協出荷のおネギ一箱分の単価はというと・・・

市場手数料や出荷運賃を引くと

894円/箱

更に、出荷に直接かかるもの(箱・結束テープ・肥料・農薬※まだ来年も使えるものが多いので上記金額の2/3で計算)を引くと、純利益は、

539.74円/箱

安い?

一箱に2Lサイズは20本、Lだと30本のおネギが入っております。

一本 約18~27円。

やっぱり、安い・・・?

農機については減価償却という考え方もありますが、いつ何があって壊れるかわからないので、投資とみなします。

これを元におネギを専業で作った場合を超ざっくりシュミレーションしてみると・・・

夫婦2人で1日に出荷できるのが30箱。

30箱を月25日出荷したとして、

このあたりでおネギが収穫できるのは夏ネギも合わせて年間最大6カ月

539.74円×30箱×25日×6カ月=



   手取り年収 2,428,830円



・・・微妙です。

生活費がぎりぎり出るか出ないかくらいですね。

せめて、生活費+貯蓄で年350万、

次年度の投資に100万円、

手取合計で最低450万円は欲しいところ。


直売の販路を開拓する、加工品販売、別の作物も組み合わせてつくる、などしないと。

真面目にただコツコツ農作物をつくるだけでは、生活はできないらしい。

と、いうわけで・・・・

次年度もととちゃんはサラリーマン続行が決定しました(笑)。

手堅くもう一年はかけて、確実に専業でも余裕をもって生活できる基盤をつくっていきたいと思います。

専業農家=貧乏 とは思ってません。

ビバ☆リッチ農家。

そして、悠々自適生活。(これはムリかも、と薄々感じはじめている今日このごろ)


☆追記☆

計算に肝心なセル苗代を入れるのを忘れていました。

セル苗の播種~定植を農協に依頼して、5a約5万円

これを400箱で割ると、1箱約125円

なので、純利益は更に下がって

414.74円/箱 (涙)

年間手取りは、1,866,330円 でした。(号泣)




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ねぎボウズの山、山、山(涙)。 就農記20

※これは23年度のお話です。

収穫祭が終わり、助っ人もすっかり帰ってしまった頃、農協FさんからTELあり。

管内の圃場でギボウ(ねぎボウズ)の発生が見受けられます。
こちらにも責任がある(出荷前の最後の土寄せの時期を指導してもらった)ので、掘り取りと機械選の予約を入れさせていただきます。

とのこと。

まだもう少し先と予想されていた、ねぎボウズが遂に発生してしまいました。

ねぎボウズがちょっとでも頭を出したおネギは、固くなり味もおちるので、出荷不可となります。

ひえーっっ、

と思ったけれど、うちの圃場ではまだ出てなさそう。


もうちょっと箱選でがんばる??


なぜなら、掘り取りと機械選を農協に頼むと、もちろん費用が発生するので、儲けがかなり少なくなってしまいます。

ということで、うちの圃場でも、ちらほらねぎボウズをみかけはじめましたが、
指定の機械選の日は掘り取りをキャンセルしました。

まだ8割くらいのおネギが圃場に残っている状態です。

それから2~3日後・・・。

出るわ、出るわ、ねぎボウズ(汗)。

といっても、一気に全部出てしまうわけではなくて、3週間ほどの間に、

最初ちらほら、

次にチョロチョロ、

徐々に仲間を増やし、

最後は一気にブワーッッという感じで出たのでした。


この頃は必死でねぎボウズと競争しながら連日の出荷作業を続けておりました。

しかし、

ととちゃんは基本的には土日しかいないので、平日はわたくし一人だけの作業。

しかも、作業小屋がないため、雨の日は出荷不可。

それに、初心者は何といっても手が遅い。

師匠はご夫婦2人で一日30箱以上出荷されるそうです。

わたしたち2人では、最高23箱だったかな?

ちなみにわたくしかかちゃん一人だと、最高14箱でした。

GWに入って、ねぎボウズが出ていないおネギを選んで抜き取り、最後の出荷作業を終えました。

全体の1/3くらいはねぎボウズが出たので廃棄しなければなりません。


この膨大な量のおネギをどこに捨てる?

いちおう農協Fさんに引き取ってもらえないか相談してみましたが、

そういうのはやってないですね~、

とあっさり回答。

やってないのは承知の上で、困ってるから相談してるんだよーーー。

結局師匠が、

うちの田んぼに全部うっちゃっていいでね。

とおっしゃっていただき、またまたお言葉に甘えることに。

本当に何から何まで心配していただいて、すっかりお世話になってしまいました。


GW後半、残ったおネギは泣く泣く全部抜いて廃棄。


7カ月間大事に育てたおネギが~~っっ


Fさんから掘り取りの話をいただいたとき、すんなりそれに従っていれば、美しく最後を飾れたのでしょうが、どういう速度でねぎボウズが発生するかよくわかったし、2度と同じ失敗をしないためにもよい教訓となりました。

ねぎボウズを発生させる。それは、絶対に、絶対に、やっちゃいかんことです!!


師匠の田んぼに捨てられたねぎボウズの山。

ねぎボウズ

2度と見たくはありませんが、自分への戒めのために記録しておきます・・・。


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助っ人続々集まる~収穫祭  就農記19

初日、たった4箱しか出荷できなかったわたしたちの元に、週末には続々と親戚が集まりました。

岐阜から我が妹夫妻

山口から母

神戸から義父母

静岡まで遠路はるばるおネギを掘りにみんなやってきてくれたのです。

ザ・人海戦術!

というわけで、皆で仲良く手で皮を剥いていたところ、

何と、師匠が見かねて、ネギシューマシンを貸してくださいましたー!!!(涙)

師匠のお宅の今年の収穫はもう終わったから、ということですが、何と有難いことでしょう!!

師匠のは、超高級赤外線付きのマシンで、おネギを定位置に乗せるだけで、センサーが反応して、シューッツと皮を剥いてくれます。

そして、更に、

おネギの調整作業をすると、切り落とした葉、根っこ、皮などの大量のゴミが出るんですが、それを師匠の使っていない田んぼに捨てなさい、とのこと。

そんなゴミの処理までは全く頭が回っていなかったわたしたち。


師匠、師匠――――!!(号泣)


作業小屋建設が間に合わなかった23年度は、青空の下で調整作業を行いました。作業小屋建設、再開!


ねぎ 根切り


みなさん、さまになっていますね。


ネギ 結束

ネギ 調整作業


はる専務もお手伝い。

ねぎ 調整作業



夜は、収穫祭☆

今日集ったこのメンバー、全員農作業素人です(汗)。

後から思えば、この頃が一番楽しかったかも・・・。



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記念すべき初☆市場出荷は、4箱!? 就農記18

※これは23年度のお話です。

おネギが何とか白くなってきました。

今日は、はる専務の小学校入学式!オメデタイ。

ととちゃんも休みをとって入学式に出席をし、午後からいよいよおネギの調整作業に取り掛かります。

今日はとりあえず、掘り取りから出荷場へもっていくまで一通りやってみることにしました。

結束までは、直売所出荷でやっているので何とかクリア。

そして、初めての作業、箱詰め。

ところが、おネギが立派すぎて!?箱に入りきらない~~!!

えー、これ、どうやったら入るの?というくらい無理をしてもなかなか入らず四苦八苦。

おネギの向きをあれこれ変えながら何とかギュウギュ詰め込んで、いざ、出荷場へ。

初出荷ということがバレると、なんだか念入りにチェックされそう。しかもさっき無理に箱詰めしたときに葉っぱが傷んだかもしれないし・・・。

といわけで、内心ドキドキしながらも、しらこくいつも来ているような素振りで、箱を積んでいきます。

しかし、出荷場のオジサン、何だかすっごく無愛想でヘ~ン!

わたしたちが軽トラックを近づけると、そのオジサンにギロリと睨まれ(たような気がした)、挨拶しても無視(されたような気がした)!

怖いので、逃げるように帰ってきました。

後に何度も出荷場へ行くたびに、そのオジサンはだんだん優しくなってきました。

みかけない顔で、挙動不審。しかもその日わたしたちが出荷したのは、たったの4箱・・・。

そうです、ヘンなのは完全にわたしらの方でした。

しかも、絶対初出荷ってバレてたな。

変な小芝居しなければよかった。


何はともあれ、無事初出荷終了!!


後日農協Fさんから電話があり、わたしたちの出荷したものをチェックしてもらったけど、綺麗に梱包されていて、この調子でOKです、とのことでした。

とりあえず、ホッとしました。

しかし、初めてとはいえ、2人で半日かけて、たったの4箱出荷。

このペースでいいのか?

いや、絶対ダメでしょう・・・。




白ネギ 初出荷

就農一年目で無事市場出荷まで辿り着けたのは、多くの皆さまに助けていただいたからです。

ありがとうございました!


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